東寺を2倍楽しむ方法!国宝と弘法市/ガラクタ市を同時に体験しよう!

京都巡り

こんにちは、骨董好きのカービーです。

京都駅近く、新幹線からよく見える五重塔で有名な東寺に、今年二度目の訪問!

国宝仏像件数は京都で最も多く、見どころ満載の贅沢なお寺。

その東寺では毎月21日に弘法市、第一日曜日にはガラクタ市が開催されています。

この日を狙って訪れると、歴史的建造物や仏像に加えて、千店を超える露店で骨董品のお宝を探したり、衣類、食べ物、植木などの買い物を楽しんだりすることができます。
(東寺を2倍楽しむ絶好のタイミング)

東寺と弘法市、ガラクタ市をご紹介します。

東寺は見どころ満載

東寺の創建年は平安京の時代の延暦15年(796年)。

京都市南区九条町にある真言宗の総本山で山号は八幡山、本尊は薬師如来、教王護国寺(きょうおうごこくじ)とも呼ばれます。

嵯峨天皇が唐で密教を学んで帰国した弘法大師(空海)に東寺を託し、以来弘法大師ゆかりのお寺として現代に至ります。

世界遺産にも登録され、国宝25件81点(!)、重要文化財は52件23,603点(!!)を保有しています。

※入場は無料。ただし金堂、講堂、五重塔のエリアに入るには拝観料金500円が必要(※五重塔特別公開期間は800円)。

東寺五重塔は日本一の高さ

東寺の五重塔は高さ約55m、五重塔としては日本一の高さを誇り京都のランドマーク的な存在になっています。

五重塔の内部には極彩色で彩られた密教空間が広がっています(一般には非公開ですが、先日には「京都歴史探訪」で紹介されていました)。

五重塔の中心を上まで貫いている心柱(しんばしら)は大日如来(真言密教の本尊)とみなされています。

その周りを四尊の如来、八尊の菩薩が囲み、さらに四方の柱に金剛界曼荼羅を描かれています。

五重塔
五重塔内部の大日如来(心柱)を囲む曼荼羅の世界

金堂は国宝

東寺の本堂にあたり、国宝に指定されています。

天長3年(826年)空海による創建に始まり、雷火や不審火で4回焼失、現在の塔は5代目で寛永21年(1644年)に徳川家光の寄進で建てられたものです(京都には家光が庇護したお寺がいくつかあります)。

内部は広大な空間の中に、本尊の薬師如来と日光菩薩、月光菩薩が両脇に安置されています。

金堂
薬師如来と日光菩薩、月光菩薩

講堂の立体曼荼羅がすごい

講堂には大日如来を中心とした密教尊を安置し、見事な立体曼荼羅が展開しています。
(私の東寺一推しの場所です)

土一揆の争いで焼失し、現在の講堂は1491年に再建されたもの。

大日如来を中心に五体の如来像、五体の菩薩像、五体の明王像、そして梵天・帝釈天像、四天王像と、全部で21体もの彫像が整然と安置されています。

しかも21体中16体が国宝、5体が重要文化財という、なんという贅沢さでしょうか?

国宝だらけの立体曼荼羅 造形が見事!
国宝だらけの立体曼荼羅 配置図

この立体曼荼羅の彫像たちがほんとうに素晴らしい!

それぞれがしっかりと個性強く、高い芸術性で作られていて、一つ一つじっくり見がいがあります。(必ず見る人毎にひいきの彫像が見つかるはず)

私のお気に入りは、超イケメンの帝釈天(もしかしたら京都でNo.1のイケメンかも知れません)。

穏やかな表情、なめらかですっきりした顔立ちで、ホレボレする優男ぶり。

ふと帝釈天と聞いて思わず映画「フーテンの寅さん」(若い人は知らないかも?)を思い出す。

渥美清さん演じる寅さんの口上「帝釈天で産湯を使い」が頭に浮かび、「柴又の帝釈天はこんなにイケメンだったのか?」と妙な関心をしてしまいました。

実物はもっとイケメン、帝釈天

そして気迫、迫力最高の持国天。

鬼を踏みつけてダイナミックにポーズを取る身体の隅々まで行き届いた造形、睨みを利かせた顔の表情が凄みを感じさせ、これもとっても素晴らしい像です。

もちろん、他の彫像たちも名作揃いです(なにしろ全て国宝と重要文化財ですから)。

見よ、この迫力!持国天
東寺 講堂

東寺弘法市は1000店以上の露店が並ぶ縁日

毎月弘法大師・空海の月命日の21日に行われている東寺の縁日である弘法市。
(地元の人からは親しみを込めて「弘法さん」とも呼ばれます)。

1239年(延応元年)から毎月行われるようになったそうで、骨董品や古道具(カテゴリー問わず)、衣類(着物や布類が多い)、食べ物(京漬物などが多い)、植木などを販売する1,000店以上の屋台露店が境内の内側、一部は境内の外側にまで立ち並びます。

早朝の弘法市(前回3月訪問時)

日の出ごろから夕方4時ごろ(日没ごろ)まで終日行われ、多くの人で賑わいます。

前回、今回ともに朝6時半頃に行きましたが、大半のお店は開いています。

全体的にお店の準備が整うのは8時〜9時頃ですが、骨董などを探すのであれば早目に行かれることをオススメします。

(業者の方も買いに来ているので、掘り出し物は結構早目に売れていきます)

おしゃべり好きの出展者が多い印象で、声を掛けると色々と教えてくれて会話も盛り上がります。

※駐車場は毎月21日のみ特別料金(高め)のところが多く、しかもすぐに一杯になるので、やはり早目のお出掛けをオススメします。

毎月21日は特別料金

東寺ガラクタ市もお宝さがしを楽しめる

弘法市とは別に、より骨董や古道具に特化したのがガラクタ市。

毎月第一日曜日に開催され、早朝5時の開門で16時頃まで(雨の日も開催)。

(時間割は弘法市とほぼ一緒)

ガラクタ市と言っても出展者は業者の方たちで、骨董品、ビンテージ好きにはオススメです。

やはり着物、古布、骨董品、食器類、他にも基本的には何でもありの年代物が並んでいます。

新品ではないので全て一点もの。

掘り出し物を探し当てるのは宝探しの様な感覚で、特に何か買わなくても見て回るだけで楽しいイベントです。

東寺と弘法市・ガラクタ市まとめ

国宝と重要文化財が数多く揃う東寺。

五重塔も見事ですが、講堂の立体曼荼羅は密教の世界観漂う是非見てほしい芸術作品です。

そして遠方からわざわざ東寺を訪れるならば、可能であれば毎月21日の弘法市か、第一日曜日のガラクタ市に日程を合わせて訪問されることをオススメします。

そこでは一点ものの骨董品や古道具、おもちゃなども発見できる、楽しい宝探しを楽しめます。

東寺を2倍楽しめるこの方法をぜひお試しください!

御影堂(みえいどう)は弘法大師の生活していたところ、これも国宝です

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