私がひいきにしている数少ないお店「城下田はら」に友人と行ってきました。
本当は人には教えたくない(秘密にしておきたい)、でもこの素晴らしさは伝えたい。
旬の食材を彩る丁寧な仕事、素敵な京食器の素敵なお店、「城下田はら」を紹介します。
浜松市尾張町「城下田はら」で夏の季節感満載、絶品和食をいただく
店名のごとく浜松城のすぐ近く、静かな路地にある「城下田はら」。
店主のお母さんがやっていた美容院を改装し2019年12月にオープン。
カウンター6席、テーブル4席のこぢんまりとして落ち着いた雰囲気のお店で、ご主人が一人で調理、接客をしてくれます。
(たまに繁忙時にはお母さんが厨房に手伝いに来ることもあり。電話予約の際にお母さんがシャキシャキした声で出てくれるケースが多い)
とにかくいつもお店はピカピカに磨いてあって清潔でキレイ。
季節の食材を使った飾りつけも必見の美味しい和食、食で季節感を味わいたいなら絶対にオススメのお店です。(店主の好きな京都を題材にしての料理が多い)
完全予約制(3日前には予約必要)で夜は8800円、13000円の二つのコースがあり、今回は8800円のコースを選択。(注:10月より8800円⇒9900円へ値上げされています)
※一度試しに高い方のコースを頼んだことがありますが(これも勿論素晴らしい)、下のコースで充分過ぎるほどの内容で、それ以降はいつもそちらを選択しています。
お酒は料理に合う様に、ビール、日本酒、梅酒、焼酎、ウィスキー、シャンパンを用意(お酒は別料金)。
要予約なので、「行ったら閉まっていた」という惨事にはなりません!
(問合せ先電話番号: 053-452-3453)
浜松市尾張町「城下田はら」の4つの魅力
1,完全予約制で落ち着ける
完全予約制で飛び込み客がいません。
今回含め、お客は自分たちだけ(貸し切り状態)の場合が多く、たまに他のお客さんと居合わせる程度。
静かな店内、落ち着いた店主、結果とても落ち着いて食事ができます!
2,季節感あふれる見事なデコレーション「とにかく丁寧な仕事」
季節の旬のものを使った「テーマを持った」飾りつけ。
季節や歳時記のテーマに沿って創造力豊かに表現される料理はアート!
これを店主が丁寧に、丁寧に、細かい仕事で盛り付けていきます。
この季節感を味わいたいと、季節が変わる毎に訪れたくなります。
3,京食器がステキ
京食器の数々は形、色、表面の質感などが独特のものが多く、センスが良く素敵。
最初に行った時から店主のこだわりを感じました。
この京食器を見るだけでも楽しみです。
4,出汁/スープがうまい
料理が美味しいのは勿論のこと、ここの料理の出汁やスープ類が素晴らしい。
みそ汁の美味さにも嵌ってしまっていて、毎回楽しみにしています。
これ程のみそ汁はなかなか味わえません。
浜松市尾張町「城下田はら」のコース料理(8月)
まずはいつもの「サッポロ赤星」からスタート(因みに生ビールはありません)。
【毛ガニ】
面倒くさがり屋の私でも食べやすい様にむき身で、当然おいしい。
並べられた蟹の下にもしっかり、ほぐした白い蟹の身が詰まっていて(上げ底にはしていない)、がっつり蟹の身を食べた感じになります。
友人が「この味噌、うっまいなー」と叫ぶ。
【湯葉しんじょう、蒸しアワビ、冬瓜、焼き椎茸、赤万願寺唐辛子】
友人のコメント「だしがしびれるほどうまい!!」
【刺身の中トロ、アマダイ、うに】
どれも間違いない、素晴らしい上物
最初の日本酒は「播州一献」
前回も飲んで美味しかったので今回も。
超辛口と言うわりには甘味も感じ飲みやすいお酒。
続いての日本酒「あたごのまつ」もサラリと美味しい。
【おしのぎの包向こう】
上に薬味野菜、黒川南京、車海老、ズッキーニの素揚げ。
下に半生麺のそうめん。半生麺は「生麺のもちもち感」と「乾麺の腰」のいいとこどり。
隣で友人がまた「うまーい、こんなうまいそうめん食べたことない」と叫ぶ。
【今日のメインデコレーション「八寸」】
店主が丁寧に並べる、青梅の翡翠煮(トロッとした甘みのある食感で最高)、赤こんにゃく甘煮、べっ甲卵(これも甘み、深み、コクがあって大好き)。
網ほおずきに用意されたお芋(網ほおずき自体が可憐で可愛い、持って帰りたい)。
壺にはタコの柔らか煮(ホワッと柔らか、甘味とコクがあって美味い)、ニ淀川の川エビの唐揚げ、アナゴの棒寿司、ガラスの高台にもずく酢と並ぶ。
【鴨ナスのシギ焼き、万願寺唐辛子】
ナスのみとしっかりしたコクのソースの組合せ
ご飯はいつも目の前で鍋で炊かれる。味付きごはん(桜ごはん?)を店主が丁寧に盛る。これに浜名湖のちりめんの佃煮を盛って出してもらう。
みそ汁は京都石野の京桜味噌(赤、白、麦味噌で甘みなどの調整をしてあるそう)を使い、生麩が入ったとにかくべらぼうに美味しい味噌汁。
結局この美味しさに、ご飯を二人で3杯づつ食べ、鍋のごはんを綺麗に平らげる。
【デザートのフルーツと白玉ぜんざい】
フルーツは宮崎マンゴー(甘みがスゴい!)、もも、シャインマスカット。
白玉ぜんざいは少し塩味があって、くどくならずに甘みをさらに引き立たせている。
これで全ての料理を完食!
これだけの旬の食材、細かく手間をかけた美味しい料理でお腹が満たされ、幸福感がジワジワと広がります。
浜松市尾張町「城下田はら」基本情報
所在地: 〒430-0949 静岡県浜松市中区尾張町116−2 ※駐車場なし
営業時間: 18:00~
席数:カウンター6席、テーブル4席
不定休(現在はコロナで日曜休み)
電話: 053-452-3453
完全予約制。3日前までに要予約(夜のコースは税込み8800円と13000円の二種類)
浜松市尾張町「城下田はら」に行くのは「今でしょ!」
これまで何人かの友人を誘ってきたけれど、みんな大満足で必ず「また来よう」という段取りの話になります。
今回も友人が「こういう美味いとこは毎月来たいね!」と毎月のアレンジを提案してくる。
他の友人も同じようなことを言うし(定期の会にしようとか)、それを受けていたらとてもお金が続かず破産してしまうのでゴニョゴニョと誤魔化しています。
それほど来る人たちを魅了する「城下田はら」。
人気で予約が取れなくなる前に行かれることをおすすめします。
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