異色の静岡ジェード卓球Tリーグ参戦!社長は29歳女性!練習は過疎地の廃校!

静岡スポーツ

こんにちは、カービーです。

日本選手の活躍で人気が高まっている卓球界。

その国内最高峰「Tリーグ」に今年から静岡ジェードが新規加入しました。

ベースも何もない所からのいきなりの参入発表には驚かされましたが、

チームの成立ちは異色で話題豊富!

チーム運営会社の代表は29歳の若き女性

本拠地はオクシズと呼ばれる静岡市中山間地の過疎化エリア

練習場は廃校の体育館。

手作り感満載だけれど、思い切ってチャレンジしている様子には共感を覚えます。

Tリーグ初参戦を果たした静岡ジェードについてレポートします。

静岡ジェード、オクシズからTリーグ参戦

突然の卓球Tリーグ参入発表

卓球Tリーグとは2018年に始まった卓球のセミプロリーグ。

男女分かれてのリーグ戦で、当初は男女ともに4チームでスタート。

その後徐々に新チームが加わり、今年は各6チーム体制で試合が繰り広げられます。

Tリーグへの静岡県初のチーム参戦が発表されたのが昨年12月。

ベースとなるチームもなければ前触れもない、

影も形もなかった所にいきなりプロチームが出来るという話に少々驚かされました。

本拠地は過疎地、練習場は廃校

その新チームの本拠地がオクシズとのことでまたまたビックリ!

オクシズは静岡市の中山間地、「奥静岡エリア」の愛称で、

静岡市の面積の約80%を占めるものの、人口は市全体の5%にも満たない。

南アルプス、井川ダム、梅ヶ島温泉などの多くの観光資源があるけれど、人口減少が進む過疎化地域

そこで静岡ジェードを運営するのが2022年9月に設立された静岡オクシズUU株式会社
(住所:静岡市葵区平野21、オクシズの中でも安倍川上流域の通称『安倍奥』に所在)

「そんな場所にプロチームを作って成り立つの?」

などと私は第一感で思いましたが、チーム作りは着々と進んでいきました。

練習場は本拠地の近く、静岡市葵区足久保にある廃校となった旧足久保小学校の体育館に決定。

「少しのスペースがあればどこでも出来るのが卓球のメリット」と気持ちの良い割り切り方。

プロスポーツの華やかさとは別の、手作り感の感じられるチームで、そこには好感を持ちました。

チーム名は静岡市の市鳥から

チーム名は公募により「静岡ジェード」と決定し、その記者発表が今年2月に県庁で行われました。

県のバックアップも受けている様子に、このプロジェクト実現に半信半疑だった私もやっと新チームの誕生を実感。

チーム名のジェードは静岡市の市鳥であるカワセミに由来。

カワセミの漢字表記が「翡翠」、同じ表記の宝石「翡翠(ひすい)」は英語でjade(ジェイド)

ここから静岡ジェードという名が産まれています。
(因みに宝石の翡翠はカワセミの羽の色に似ていることから付けられた名前だそう、そのため漢字表記が一緒なんですね)

静岡ジェードの地域貢献への思い

チームは「卓球で静岡を活性化しよう」をスローガンとして掲げています。

「ただ卓球の試合を披露するのではなく、地域社会を幸せにする」という高邁な目標設定。

曰く;
・人口減少に悩むオクシズにプロスポーツが拠点を置くことで知名度アップができる
・公開練習やイベント、ジュニア育成を通して交流人口を増やす
などなど。

もちろんプロ卓球チームが出来るだけで人口減に歯止めが掛かるという単純なものではありませんが、その心意気はアッパレではないでしょうか?

スポーツには地域を活気つける力があるのは確かで、私は静岡ジェードの取り組みに期待応援をしたいと思います!

静岡ジェードの代表取締役は29歳女性

静岡ジェードを運営する静岡オクシズUU株式会社の代表取締役は河村水稀さんという、1993年生まれ、さいたま市出身の29歳の女性。

中学から卓球を始め、東洋大学時代には選手の傍ら、日本学生卓球連盟などの役員として大会運営に携わってきたそう。

2018年の結婚を機に静岡市へ移り、市内の卓球関連会社で大会運営やマネジメント、選手サポートに従事した後に静岡オクシズUU代表取締役に就任。

29歳でプロチームの代表になるのも、任せた方も、ずいぶん思い切ってやったものだと感心します。

学生連盟の役員は運営全般に関わるため、その後スポーツマネジメントに進む方も多く、河村さんもその道を辿ったのでしょう。

チームの活躍とともに、若手経営者の河村さんの手腕にも期待したいですね!

河村代表 https://shizuoka.jr-athlete.jp/?p=41243

静岡ジェードのチーム概要

監督兼選手の森薗政崇さん(28歳)を含め、所属選手は8名。

森薗さんは2017年の世界選手権男子ダブルスでの銀メダリストという名選手。

メンバーは若手が多い中で、異色のおじさんが小西海偉選手(42歳)。

中国から日本の高校に入学しそのまま帰化、2004、2005年には卓球日本チャンピオンに輝く。

奥さんも卓球の元オリンピック代表、娘さんも小学生ながら卓球界期待の星。

おじさんの星、小西選手を応援をしたいと思っています!

静岡ジェード所属選手
#3 三木隼
#6 坂井雄飛
#31 龍崎東寅
#39 横谷晟
#45 森薗政崇(監督兼任)
#68 小西海偉
#77 松山祐季
#85 松下大星

選手 | T-LEAGUE

静岡は卓球が盛ん?試合は県下各地で

監督兼選手の森薗さん曰く、静岡は卓球人口が全国トップクラスで多いそう。

確かにかつて実業団選手権では浜松市の日本楽器(現ヤマハ)が何度も優勝。

日本楽器所属の小野誠治選手は1979年の世界卓球選手権で優勝
(それ以降、男女ともにシングルスで日本人の優勝は無し)

最近では磐田市出身の水谷隼選手と伊藤美誠選手の東京オリンピックでの活躍が記憶に新しいところ。

今年のホーム試合会場は本拠地の静岡市エリアだけでなく県西部、県東部でも試合が開催。

県内の卓球好きが多く集まって試合を見てくれると良いですね。
(私も近場の磐田市で試合観戦をしようかと考えています)

試合日程 ☞ https://tleague.jp/schedule/

まとめ

静岡に初めて出来た卓球Tリーグの新チーム、静岡ジェード。

過疎地のオクシズに本拠を置き、練習場は廃校、社長は29歳の女性と、異色なことだらけのプロチーム。

地域振興をチームの目標に掲げる、その心意気や良し!

その姿勢には共感ができるし、手作り感満載のチーム作りはついつい応援したくなります。

静岡でしっかりファンを獲得して、チーム運営を軌道に乗せ、

目標である過疎地の活性化にスポーツの力で光を当てて欲しい。

私もそんな静岡ジェードを応援していきたいと思います。

ガンバレ、静岡ジェード!

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