松本潤さんと有村架純さん、浜松三方ヶ原の戦いの犀ヶ崖古戦場を訪問

浜松だより

こんにちは、カービーです。

大河「どうする家康」ではいよいよ家康が浜松に移り住み、わが地元がドラマの舞台となってきました。

これに合わせるかの様に4月29日には家康役の松本潤さん、瀬名役の有村架純さんが浜松市の犀ヶ崖(さいががけ)古戦場を訪れ、三方ケ原の戦いの記念碑起工式に参加、鍬入れや戦没者への献花をし、インタビューでは大河や浜松などについても語ってくれました。

お二人のおかげで脚光の当たった、地元の人間でもあまり行く機会のない犀ヶ崖古戦場(私もしっかり見たのは今回が初)は行ってみる価値はあり!

有村さんからは「浜松はパワースポットみたい」との嬉しいコメントも!

今回は、

家康が敗北を喫した三方ヶ原の戦いとは?
お二人の訪れた犀ヶ崖古戦場はどんな場所なのか?
お二人は浜松で何を語られたのか?

をお伝えします。

三方ヶ原の戦いで家康は痛恨の敗北

三方ヶ原の戦いは1573年1月25日に、浜松市北区の三方ヶ原で起こった武田信玄と徳川家康との戦い。

室町幕府15代将軍・足利義昭の織田信長討伐令に応じた武田軍は上洛を目指す途中で遠州に侵攻、要衝の二俣城(浜松市天竜区)を攻略した後、徳川軍を三方ヶ原に誘い出す形で徳川・武田間の戦いが勃発しました。

武田軍2万5千、徳川軍1万1千と圧倒的な数の差があり、徳川軍はわずか2時間で2千人もの死傷者を出し家康は敗走、浜松城に逃げ延びますが、その際に夏目広次(吉信)、本多忠真など多くの忠臣が命を落とすことになります。

特に夏目広次は徳川軍のしんがりを守り、「我こそは家康なり」と家康の身代わりとなって武田勢の前に立ちふさがり、討ち死にを遂げました。

夏目広次(吉信)の碑は犀が崖公園から道を挟んですぐの場所にある
本多忠真の碑は公園内奥に

家康にとってはその後の思考・行動に大きな影響を与えた三方ヶ原での敗戦ですが、その失敗を忘れないように自戒を込めて描かせた自画像が有名な「しかみ像」です。

浜松市博物館にある3Dで表現した「しかみ像」

犀ヶ崖古戦場での奇襲

家康敗走後に武田軍の一部は犀ヶ崖近くで陣を張ることになり、徳川軍は一矢報いるためにここで武田勢に奇襲を掛けます。

犀ヶ崖(深さ40m、幅50m、長さ2km)に白い布を張り、橋が架かっている様に見せかけ(当日は雪が降っていたとも言われる)、さらに夜半には近くの普済寺に火をかけ浜松城炎上と見せかけて武田軍を攪乱する。

その上で背後より鉄砲を打ち込み、織田信長の援軍襲来と見せかけて武田軍の動揺を誘い、多くの人馬を犀が崖の谷底に追い落とします。

大きな犠牲を被った武田軍は最終的には家康を討ち取ることが出来ず、浜松から離れることになります。

ちなみに古戦場付近はこの布の橋の策略に由来し、今でも「布橋」という町名が残っています。

犀が崖公園から覗き込める犀が崖、鬱蒼とした樹々や緑で崖下は良く見えない

犀ヶ崖のたたりと遠州大念仏

三方ヶ原の戦いの後に、犀ヶ崖の谷底から夜な夜な人や馬のうめき声が聞こえる、けが人が続出、自然災害が頻発などし、犀ヶ崖のたたりと恐れられる様になりました。

そこで家康は三河から僧侶の了傳(りょうでん)を呼び寄せ、7日7晩ぶっ通しで鉦、太鼓を打ち鳴らし念仏を唱えて供養し何とか祟りは収まります。

その後を継いだ宗円も布教に努め、これが遠州大念仏として定着していきます。

遠州大念仏はいまや浜松市の無形民俗文化財となっていて、7月15日には初盆の家の庭先で30人を超える隊列の踊りが披露される夏の風物詩になっています。

遠州大念仏の隊列(前)
遠州大念仏の隊列(後) 遠州大念仏/浜松市 (city.hamamatsu.shizuoka.jp)

犀ヶ崖古戦場資料館はジオラマが見もの

犀ヶ崖公園(犀ヶ崖古戦場)内には三方ヶ原の戦いや遠州大念仏をテーマとした犀が崖資料館があります。

元々は昭和5年(1930年)に結成された「遠州大念仏団」の本部としてあった宗円堂でしたが、老朽化により2015年に建て替えられたもの。

入場無料の小ぶりな資料館ですが、周辺の歴史を紐解く展示がされ、説明ボランティアの方々(かなり饒舌な方が多い!)が親切に色々と教えてくれます。

資料館内部

見どころの一つは三方ヶ原の戦いのジオラマで、迫力ある戦いの様子をミニチュアで再現。

作者は浜松出身のプロモデラー山田卓司さん(TVチャンピオンで5回優勝)で、ジオラマ人形等の色塗りは地元の小学生も参加して仕上げています。
(細かく見ると小学生の個人名が書いてあるものもあるそう)

迫力ある三方ヶ原の戦いのジオラマ

資料館は大河ドラマ館から北に1.2kmの近距離なので、ドラマ館訪問のついでに訪れるのも良いのでは?

【犀ヶ崖資料館】
開館時間:9:00~17:00
休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌日が休館)
    12月29日~1月3日
入館料:無料
無料駐車場あり(乗用車5台程度)

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犀ヶ崖資料館には「遠州大念仏保存会本部」の札も

松本潤さん、有村架純さん、犀ヶ崖古戦場で記念碑鍬入れ式でコメント

大河で家康役を演じる松本潤さん、正室の瀬名役の有村架純さんが4月29日に犀ヶ崖古戦場を訪問、夏目広次らの戦没者を慰霊する献花を行った後、新たに建立する三方ヶ原の戦い記念碑の鍬入れ式に参加しました。
(三方ヶ原の戦い記念碑はこの公園内に7月頃完成予定)

お二人はその際にインタビューに答えて、平和について(最近の世界情勢を意識されてでしょう)、浜松について、コメントをされています。

記念碑を通した平和への思い

三方ヶ原の戦いの記念碑に絡めて、お二方ともに平和について言及されました。

【松本さん】「三方ヶ原の戦いはたくさんの人が亡くなり、これをきっかけに家康が多くのことを考えた戦。家康を演じる上で切っても切れない場所なので、ここに足を運べたことは意味がある。」

「様々なニュースを見る中で改めて平和の大事さ、尊さを感じます。その思いが今日、この場を通じて少しでも多くの人に伝わればいいと願っています」

【有村さん】「起工式で鍬入れをしたことで少しでも平和に近づける日になれば幸いだと思います。」

浜松はパワースポット?

浜松の印象についても答えています。

【松本さん】「至るところに家康公の面影があり、街をあげて家康公に親しみを持っていて、尊敬されていると改めて感じました。」
「あとは至る所においしそうなご飯屋さんがあるところだと思いました。」

有村さん】「パワースポットスポットみたいな町だなって思いましたね。たくさんの方が家康公や瀬名を大事にしている。すごくパワーを感じました。」

浜松がパワースポットなどと言ってくれたのは初めて聞きました!

お二人とも気を遣って浜松を持ち上げるコメントをしてくれているのは市民としては有難い!

騎馬武者行列について

松本さんは浜松まつり最終日の5月5日に騎馬武者行列に参加を予定されています。
(井伊直政役の板垣李光人さん、平岩親吉役のハナコ岡部大さん、夏目広次役の甲本雅裕さんも出演予定)

松本さんは騎馬武者行列について「僕自身もすごく楽しみにしていて、なんかすごいことになっているとの情報が浜松出身の友達から入っていて、盛り上がってくださっていて嬉しい。」

「騎馬武者行列だけでなく浜松まつり全体を楽しみに、僕自身も楽しめたらなと思います。家臣を引き連れてきますので!」と力強く語られていました。

ぜひ浜松まつりを満喫して欲しいものです!

まとめ

大河ドラマ「どうする家康」はいよいよ浜松が舞台となり、三方ヶ原の戦いはこれからドラマの主要なテーマとなってきます。

このタイミングで松本潤さん、有村架純さんが参加しての三方ヶ原の戦い記念碑の起工式典が執り行われ、さらに浜松まつり最終日の5月5日には松本さん他の皆さんが参加しての騎馬武者行列も実施され、浜松もかなり盛り上がってきています。

こうした中、お二人が訪問された犀ヶ崖古戦場(資料館)で三方ヶ原での激しい戦いの様子を知る(偲ぶ)ことで、大河ドラマの理解も深まり、TV視聴もより充実したものになるのではないでしょうか?

大河ドラマ館からわずか1.2kmの場所にある犀ヶ崖古戦場を一度訪れられることをオススメします。

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