ラーメンステーション浜松がプレ葉ウォーク浜北にオープン、新形態チャレンジで地方創生へ

浜松のグルメ情報

こんにちは、カービーです。

先日4月1日に浜松市のショッピングセンター、「プレ葉ウォーク浜北」内に「ラーメンステーション浜松」がオープンしました。

「全国の有名ラーメン店12店が集結」という振れこみの、全国のラーメンが浜松に居ながらにして食べられるお店でということで、想像するだけで思わずワクワクしてしまいますね?

実はこのラーメンステーション浜松は新しい形態のラーメン店へのチャレンジ。

浜松市の過去のラーメン事情から、ラーメンステーション浜松への今後の期待も込めて、ラーメンステーション浜松についてまとめました。

失敗した過去の浜松のラーメン横丁

ラーメンは全国津々浦々どこに行ってもお店がある日本人大好きのB級グルメ。

浜松市内にもラーメン屋さんはたくさんありますが、浜松餃子の様にブランド化している訳でもなく、特別に有名ということもありません。

浜松市内のラーメン施設では、かつて浜松駅近の遠州鉄道高架下スペースに、ラーメンと焼き鳥のテーマパーク「ベンガラ横丁」がありました。

2006年開業当初は多くのラーメン屋さんが集結し、各種ラーメンの選択肢の多さが話題で賑わいを見せていました。

しかし余り特徴が出せず徐々に人気が低下していき、最終的にはベンガラ横丁は2015年に完全にクローズしてしまいました。

ラーメンステーション浜松は新形態の1号店

成功への懸念は?

ラーメンステーション浜松プレ葉ウォーク浜北ショッピングセンター内に出来ると聞き、フードコートに各店舗が並ぶ形態のベンガラ横丁の失敗例が思い起こされ、期待とともに「大丈夫かなぁ?」という思いを抱きました。

新店舗の場所は浜松市の中心部からは外れ、決して人口が多く集中するエリアでもないので、「ベンガラ横丁」よりもなおさら条件は厳しそう。

果たしてラーメンステーション浜松が将来にわたって成功できるのか、他人事ながら開業前から少々懸念を感じた訳です。

プレ葉ウォーク浜北
1F 水色の部分がラーメンステーション浜松の場所

新しい発想の新形態店

しかしいざお店に行ってみると、そこは想像とは異なる全く新しい形態の店舗でした。

ラーメンステーション浜松はフードコート的な大がかりな複合店ではなく、ショッピングセンター内の一区画に出店した「ごく普通のラーメン屋さん」だったのです。

全国から来た12のお店がここに並ぶ訳ではなく、一軒のお店のメニューが全国12店のオリジナルメニューで構成されているということ。

これなら確かにそれぞれのお店が店舗や従業員を抱えている訳ではない(固定費は安い)ので、ベンガラ横丁よりはずいぶん持続性の高い、良く考えられた形態になっているなと感心しました。

この敷地内で12店分のメニューがある

ラーメンステーション浜松は地方創生事業の大阪のIOBIが運営

IOBIによる1号店

ラーメンステーション浜松を手掛けたのは地方創生事業を運営する株式会社IOBI(大阪市)。
IOBI HP ⇒ https://iobi.co.jp/ 

確かに地方創生という視点で見れば浜北への出店はありがたいし(どこも活性化が必要です)、ここに目を向けてもらえたことに浜松市民としては感謝しなくてはなりません。

IOBIの本社1Fでは今年1月23日に「ラーメンステーション いおびじょん 0号店」をオープンさせていますが、自社内にある試験的な店ということで0号店なのでしょう。

今回オープンした浜北のお店が本格的な1号店ということで、今後全国展開を検討していくのだと思います。

鉄道の標識を模した看板が面白い

地方創生の取り組み

IOBIの石井智大代表は「本当においしいラーメンをやっているけれども、人手不足の問題や資金の問題で店舗展開できないラーメン店の可能性を広げていきたい。」と発信しています。

確かにラーメンステーションの仕組みであれば、人手や資金の問題を限りなく小さく出来、自分のお店の味を全国展開することも容易になるはず。

さらに石井代表は「静岡県でやることで雇用を創出でき、経済が回るり、また食に回る。まち自体が活性化して最終的に地方創生につながる」といった趣旨のことを言っていて、石井さんのこの取り組みにはついつい応援したい気持ちになります。

ラーメンステーション浜松へ協力している全国12のお店

12店は代表自ら選択、味も徹底管理

ラーメンステーション浜松には全国から有名ラーメン店10店舗とギョーザ店2店舗、合わせて12店のメニューを楽しむことができます。(このうち6店はこれまで本店1店舗しか展開してこなかった店)

内訳は関東から3店、関西3店、中部3店、そして地元浜松から1店とバランス良い配分。

IOBIの石井代表が「実際に食べて、ここを出したいと私が本気で思ったところを12店舗選びました」とのこと。

麺、スープなどのラーメンの食材はそれぞれの本店から取り寄せ、本店の社長に味の確認もしてもらい、お墨付きをもらった上でメニューに追加したとのこと。

「こだわりの味を提供できるよう、いわゆる“味ブレ”を徹底的になくしています。」とのことで、1店舗でまとめて提供する代わりにしっかり品質管理もしている、とのことです。

12店のラインナップ

12店のラインナップは以下の通りです。

<ラーメン>
◆麺屋 Hulu-lu(東京)「豆乳担々麺」
◆北海道らーめん みそ熊(東京)「札幌味噌らーめん」
◆熊本黒拉麺 清正(神奈川)「熊本黒拉麺」
◆つけめん 京蔵(きんぞう 浜松)「濃厚中華そば」
◆麺屋 くろ松(愛知)「台湾ラーメン」
◆らうめん侍(石川)「甘えび香味らうめん」
◆麺’s(岐阜)「麺’sシン担々麺」
◆セイマル中華そば(大阪)「焼き干し混ぜそば」
◆らーめん香澄(大阪)「淡麗魚介塩ラーメン」
◆らーめん 贔だしや(兵庫)「貝だし醤油そば」

<餃子>
◆餃子の店 おけ以(東京)「おけいの餃子」
◆堂山餃子 チャオズ(大阪)「チャオズの肉汁餃子」

全国からの10種類のラーメン

まとめ

浜松の地に新しいラーメン店の形態として出店されたラーメンステーション浜松。

お客さんは浜松にいながら全国のラーメン屋のメニューを堪能できる、出店側は低コスト(人件費、テナント料)で展開できる、地域も活性化し潤う、というまさに近江商人ばりの「3方良し」のコンセプト。

将来的には人気度合いでメニューの入替え(協力店舗の入替え)なども出来るでしょうし、なかなか優れもののアイデア!

ラーメンステーション浜松には長続きして欲しいし、IOBIのチャレンジを全国展開して是非地方創生に寄与して欲しいと思います。

皆さんも近くに寄られたら是非ラーメンステーション浜松の試みを舌で楽しんでみられてはいかがでしょうか?

ラーメンステーション基本情報

ラーメンステーション浜松
営業時間:11:00 ~ 21:00
プレ葉ウォーク浜北 1F
TEL:053-582-9998

プレ葉ウォーク浜北
静岡県浜松市浜北区貴布祢1200
http://plehawalk.com/

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