こんにちは、カービーです。
餃子消費量日本一の座を奪還したばかりの浜松市に新たな称号が!
映画・ドラマの撮影やロケの舞台となった地域と、それを盛り上げた作品をセットで表彰する「第14回ロケーションジャパン大賞」で、
昨年の大河ドラマ「どうする家康」と浜松市がグランプリに輝きました。
静岡県の自治体のグランプリ受賞は初めて。
「どうする家康」の浜松での盛り上がりが公式に認められた様で地元民にとっても嬉しいニュース!
今回は「どうする家康」と浜松市のロケーションジャパン大賞受賞についてお伝えします。
ロケーションジャパン大賞とは?
ロケ地やグルメを扱う雑誌の「ロケーションジャパン」を発行する地域活性プランニング(東京)が主催し、
観光の活性化に貢献した作品と地域に贈られるのが「ロケーションジャパン大賞」。
2010年に始まり、第1回大賞で「龍馬伝x高知県」が選定されて以降、毎年開催されてきました。
審査の選考基準となるのは4つの項目;
(1)支持率
(2万人の一般アンケート結果)
(2)行楽度
(ロケ地マップ、語り部、ツアーの有無、等)
(3)撮影サポート度
(ロケ支援組織、撮影リピーターの有無、撮影窓口の一本化、ロケに対する住民の理解度、等)
(4)地域の変化
(作品による観光客の増加・経済効果、作品にまつわる商品の誕生、CM換算効果・メディア露出、等)
第14回ロケーションジャパン大賞結果
今回は2022年11月~23年10月の1年間に公開された映画やドラマ、アニメ作品の中から33作品と65地域がノミネート。
グランプリ、準グランプリ、部門賞(4項目の部門)、特別奨励賞の計7賞が選定され、授賞式が2月15日に東京の渋谷スクランブルスクエアで行われました。
全7賞は以下の通り。
「グランプリ」:NHK大河ドラマ「どうする家康」と静岡県浜松市
「準グランプリ」:ドラマ「VIVANT」(TBS日曜劇場)と島根県
「部門賞 支持率部門」:Netflixシリーズ「First Love 初恋」と北海道札幌市
「部門賞 撮影サポート部門」:映画「雑魚どもよ、大志を抱け!」と岐阜県飛騨市
「部門賞 行楽度部門」:映画「春に散る」と大分県大分市
「部門賞 地域の変化部門」:NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」と長崎県五島市
「特別奨励賞」:NHK連続テレビ小説「あまちゃん」と岩手県久慈市
*詳細はロケーションジャパン4月号(3月15日発売)で掲載
ロケーションジャパン大賞作品は「どうする家康」
辛口評価もあった「どうする家康」
多くの浜松市民は地元が舞台となった「どうする家康」を熱烈応援し、毎回楽しく視聴させてもらいました。
しかし世間の「どうする家康」評価は必ずしも良いものばかりではありませんでした。
当初は家康役の松本潤さんの演技に重みがないなどと酷評されることもあり、視聴率も歴代ワースト2。
そんな事から「どうする家康」の成功を疑問視する人たちも多かった様に思います。
しかしひ弱だった家康が重大な決断を重ねて成長し、天下を取るまでに至る激動の生涯を描いたダイナミックな展開は見どころがありました。
主演の松本潤さんの演技も後半に向けてどんどん深みが増して行き、役者としての見事な成長ぶりは高く評価。
視聴率への評価も、視聴スタイルが変わって来た現代と昔を比べる事自体がナンセンスですよね。
今回の大賞受賞は結果として「どうする家康」が色々な意味で大成功だったことの証となりました。
大河ドラマの受賞は13年ぶり
「どうする家康」の大賞受賞はNHK大河ドラマとしては13年ぶりの快挙。
これには正直、意外に思われる方も多いのでは?
前回大賞の「龍馬伝」以降、大河ドラマの12作品の中には「真田丸」「麒麟がくる」「鎌倉殿の13人」など、大きな話題になった作品が数多い。
浜松が舞台となった「おんな城主直虎」もこの中に含まれます。
これらの力作でも受賞出来なかったロケーションジャパン大賞を「どうする家康」が受賞できた事は、「どうする家康」の客観的に高い評価を表しているという事でしょう。
関わったNHK関係者や役者の皆さんの喜びはひとしおだったと思います。
ロケーションジャパン大賞自治体に浜松市が選出
不利だった「どうする家康x浜松市」?
「どうする家康」と一緒にロケーション大賞に選ばれたのが浜松市。
しかし「どうする家康」と浜松市の組合せは、過去の大河と比較しても大賞候補としては不利だったのではないでしょうか?
「どうする家康」のロケ地は各地に分散しており、ロケーションジャパン大賞の投票先が分散したのは明らか。
家康は生涯に渡って活躍の舞台を変えていった武将。
生誕の地であり青年期も過ごした岡崎、
幼少期に人質として預けられ、晩年も過ごした駿府(静岡市)、
力をつけ出世の道筋をつけた浜松、
徳川幕府を開いた江戸(東京)。
その為「どうする家康」ではNHK「大河ドラマ館」が岡崎市、静岡市、浜松市の3か所に設置され、それぞれが「わが市こそ家康ゆかりの土地」とアピールをし合う。
「どうする家康x浜松市」は、静岡市や岡崎市へと分散する「どうする家康」支持票を補って票を獲得する必要があった訳です。
(因みに前年の大河「鎌倉殿の13人」は舞台が鎌倉と明白、投票も集中したはず)
そんな不利な条件の中で、13年ぶりの大河ドラマでの大賞を浜松市が受賞したことは市民にとって喜び以外の何物でもありません。
「どうする家康」で盛り上がった浜松市
「どうする家康」との大賞受賞の組合せがなぜ岡崎市、静岡市でなく、浜松市だったのでしょうか?
浜松市内では浜名区の滝沢展望台など2カ所でロケーションが行われましたが、他の地域でもロケーションは行われています。
浜松市民として思い当たる節があるとすれば、やはり肌感で感じる「どうする家康」の浜松市の盛り上がりぶり。
大河ドラマの放送に伴い、NHKの歴史番組だけでなく、民放の旅番組やクイズ番組など全国放送の撮影が浜松でなんと50以上!
大河出演者も入れ代わり立ち代わりで浜松を訪問し様々なイベントが展開され、その様子は毎月の様に浜松市の広報誌に取り上げられるほど。
浜松城前の大河ドラマ館には県外からも多くの観光客が訪れ、来館者は目標の50万人を優に上回る64万人を数え、3つの大河ドラマ館の中では最大の入場者数を記録しています。
(前年の「鎌倉殿の13人」の鎌倉大河ドラマ館の入場者数の2倍の数)
決め手は松本潤の「騎馬武者行列」
そして何と言っても「どうする家康x浜松市」の印象を世に知らしめたメインイベントが、昨年5月5日の浜松まつり最終日にあった松本潤さん達による「騎馬武者行列」!
抽選倍率の高さが注目され、イベント前から何度もニュースで取り上げられました。
当日には浜松市中心街の大通りに観覧エリア(抽選)の約2万2000人を含め、沿道に約68万人が集結。
浜松市でこれほどの人数が集まるのを見たことがありません。
会場の熱気は異様なものがあり、沿道では動きの取れない満員電車状態でしたが、幸い運営の努力で事故はありませんでした。
私は松本潤さんの姿を遠くからしか見ることは出来ませんでしたが、この熱狂ぶりを肌身で感じられたのは幸運なことでした。
行列に参加する子供たちなどに配られた松本潤さん監修の地産弁当も反響を呼ぶなど、サイドストーリーも多く報じられ、確かに昨年の国内イベントの中でも有数のものであった事は確か。
これが「どうする家康x浜松市」大賞受賞に大きな影響を及ぼしたことは確かでしょう。
喜びの受賞式には浜松市長も参加
2月15日の東京での授賞式には浜松市の中野祐介市長も参加し、受賞と全国に浜松をPRすることができたことの喜びを述べました。
また今後の浜松市の魅力発信、活性化への意気込みも語っています。
一方でドラマ制作統括の磯智明チーフ・プロデューサーも、
「大賞受賞に感激しています!
松本潤さんはじめ、多くの出演者が舞台地・浜松を訪ね、その度にたくさんの元気をもらいました。
『浜松まつり』はドラマと市民がまさに一つになった瞬間でした。
家康に家臣団がいたように、私たちには浜松の皆さんがいつも一緒でした。」
と浜松市への感謝の弁を述べ、喜びを表してくれました。
まとめ
昨年の大河ドラマ「どうする家康」と我が地元浜松市が栄えある「第14回ロケーションジャパン大賞」を受賞!
地元が舞台ということで関心を持って関連のTV番組、ニュースに目を配ってきましたが…
改めてNHKが本気で話題作りをする時のパワーの凄さを感じた1年でした。
「どうする家康」放送前から終了まで、手を変え品を変え、家康関連の番組が手裏剣の様に飛んでくる。
出演者が入れ代わり立ち代わり浜松を訪れ、各種イベントで我々の大河ドラマへの関心を逸らさない。
大河ドラマ館では工夫を凝らしてしっかりと集客を図る。
「NHK、さすがっ!」とつくづく感心したこの1年でした。
お陰で浜松も今回の大賞受賞始め、多くの観光客の来訪と市民の間の盛り上がりで、たくさんの元気を貰えました。
ありがとうNHK、ありがとう「どうする家康」!
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