熱海富士、翠富士に聖富士!飛龍高校相撲部→伊勢ケ浜部屋ルートで大活躍!

静岡スポーツ

こんにちは、カービーです。

相撲界でマイナーな存在だった我が静岡県勢が、飛龍高校(沼津市)出身者の活躍で存在感を見せています。

九州場所では熱海富士が2場所連続の優勝争い。

兄弟子の翠富士は見事勝ち越し、弟弟子の聖(さとる)富士は幕下で全勝優勝。

飛龍高校から伊勢ケ浜部屋入りした3人の同門力士が力を発揮しています。

一方で現役飛龍高校生も負けじと10月の国体個人の部で優勝!

流れは飛龍高校相撲部に、静岡県に来ているのか?

初めて静岡県の郷土力士が活躍する境遇に浮かれ気味のカービーが、飛龍高校出身力士の健闘ぶりをお伝えします。

熱海富士・翠富士を輩出、飛龍高校相撲部躍進

栗原大介監督の指導の元、近年顕著な成果を残している飛龍高校相撲部

2019年の高校総体で大桑元揮君(現・颯富士)が個人戦優勝で高校生横綱に。

2022年の全国高等学校相撲選抜大会では4年ぶり2度目の団体優勝。

今年の相撲部は熱海富士の妹の武井陽奈さんが創部以来初の女性主将に就任、監督が評価した強いリーダーシップで皆を元気に引っ張っています!

その効果もあってか、先の10月の特別国民体育大会(鹿児島県奄美島)では國次晃輔君が見事少年個人の部で優勝。
(静岡県勢として初)

飛龍高校相撲部インスタ

Instagram

過去に相撲界で成果を残せなかった静岡県に、飛龍高校勢が数々のタイトルをもたらしてくれています。

大相撲に於いては翠富士、熱海富士の二人の幕内力士を含め、11人の飛龍高校OBが活躍中。

現役を引退したOB力士はまだ4人だけで、近年力士の輩出ペースが上がっていることがわかります。

因みにお笑い芸人のガダルカナル・タカさんは同校OBで、後輩の活躍を喜んでいることでしょうね。

熱海富士、二場所連続優勝争い

今や相撲界注目の的、21歳の若手力士の熱海富士が飛龍高校出身の代表格。

熱海富士についての詳細はこちら

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まだ平幕ながら、今場所も先場所に続いて千秋楽まで優勝争いに加わりました。

残念ながら14日目の同星対決で霧島(優勝)に敗れ、
僅かに優勝の可能性を残していた千秋楽も妹の陽奈さんが応援に駆けつけたものの琴の若に引かれて敗戦。

あと一歩の所で史上最速優勝記録(デビューから24場所)を破ることは出来ませんでした。

しかし今場所は熱海富士の入門から僅か19場所目、最速優勝記録の可能性はまだまだ残されています。

角界での評判はすこぶる上々で、八角理事長も熱海富士の相撲への姿勢を高く評価。

北の富士さんはじめ多くの識者が“将来の横綱候補”とコメントしています。

(熱海富士の師匠、伊勢ケ濱親方は辛口ですが、これも期待と愛情の表れでしょう)

歴史上、幕内優勝もなく横綱も生まれていない、相撲界で超マイナーだった静岡県の歴史を、史上最速優勝の記録で塗り替えてくれたら最高ですね。

来年初場所以降の活躍が楽しみです。

熱海富士 朔太郎 | 伊勢ヶ濱部屋 (isegahama.net)

幕内最軽量の翠富士、技巧派として人気上昇中

際立つ軽量ぶり

熱海富士の兄弟子、翠富士は静岡県焼津市出身の27歳で本名は庵原一成。

飛龍高校から近畿大学に進学も中退、故郷に帰っていたところに伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)が訪れスカウトして角界入り。

ここから熱海富士、聖富士と続く、
飛龍高校→伊勢ケ浜部屋の太いルートが出来ました。

2016年に初土俵、2020年春場所で十両昇進。

2021年初場所に新入幕を果たしますが、2場所で十両陥落。

しかし2022年夏場所に再入幕した以降はしっかりと幕内で番付を維持しています。

日本相撲協会が10月に最新の幕内力士の体重を公表、180キロ級が8人もいる中で翠富士は最軽量の115キロ。

二番目に軽い琴恵光(127キロ)と比べても12キロ軽く、その軽量ぶりは際立っています。

技巧派の相撲は魅力たっぷり

軽量級の翠富士らしいヒラリヒラリと変幻自在の相撲は魅力たっぷり。

一瞬の勝負だからこそ軽量級も工夫次第で勝てるのが相撲の面白いところ。
(他の格闘技ではそうはいきません)

決まり手は多種多様で、”肩透かし”(相手の力を利用する高度な技)の一番の使い手。

3年前に繰り出した決まり手の”頭捻り”(聞いたことのない手ですね)などは十両の土俵で24年ぶりに見られた技で、まさに技のデパート

終盤に優勝争いに加わっていた一山本を変化技の引き落としで破り、彼をして
「(翠富士は)気持ちが強い。僕にはあの大舞台で変化できない。僕にもあの気持ちが欲しいです」と言わしめた。

今場所もしっかり勝ち越し、
軽量級の重量級を工夫の技で仕留める様は見る者の期待を裏切らない、人気の力士となりました。

翠富士 一成 | 伊勢ヶ濱部屋 (isegahama.net)

聖富士が幕下全勝優勝

なかなか読み方が難しい、相撲界では珍しく四股名に“聖”の字を戴く、
聖(さとる)富士

翠富士と同じ焼津市出身で本名は桑原哲平。

1984年5月29日生まれの19歳、178cm、161kgの立派な体格で、この3月に飛龍高校を卒業したばかり。

初土俵は高校在学中の今年1月場所で、熱海富士同様にデビューから全て勝ち越しで今場所幕下へ上がっています。

その幕下でも勢いは止まらず連戦連勝、優勝を決める全勝対決で北はり磨を倒し見事に幕下優勝!

この対決は19歳対37歳の年齢差が話題となりましたが、翠富士、熱海富士に続く“飛龍高校→伊勢ケ浜部屋”ルートの力士としても注目されました。

珍しい四股名の聖富士は、入門が昨年のクリスマス時で、師匠の伊勢ケ浜親方が「何か良い字はないか」と考えて「聖」の字を思い付いたとのこと。

なかなかオシャレな今風(洋風?)の四股名で、親方の柔らかい発想もたいしたものです。

本人は早く有名になって、難しい読みの四股名を誰からも正しく呼んでもらう様になりたいのこと。

今のところ全場所勝ち越し、幕下優勝と順調なスタートを切っていますから、
聖富士の四股名が皆の知るところとなるのも時間の問題では?

身体も大きいですし、熱海富士同様に早々に関取になることもあり得るかと楽しみにしています。

聖富士 | 伊勢ヶ濱部屋 (isegahama.net)

相性の良い静岡県/飛龍高校と伊勢ケ浜部屋?

大活躍の飛龍高校出身の3力士の四股名には全て “富士”が付きます。

飛龍高校のある沼津市は富士山のお膝元、直線距離で僅か30~40km程の所。

よって同校出身者の四股名に富士の名が入るのは自然なことだと思っていました。

しかし理由はそれではなかった。

3人の所属する伊勢ケ浜部屋は、歴史的に多くの力士の名に “富士”が付く。

伊勢ケ浜親方自身も元横綱の旭富士。

かつて所属していた元横綱日馬富士も、モンゴル出身だけれど “富士”が付く。

現・横綱の照ノ富士も同様ですね。

伊勢ケ浜部屋のHPを見ると、所属力士21人の内、何と19人の四股名に“富士”が入っています。

翠富士、熱海富士、聖富士に“富士”が付いたのは静岡県出身と言うことではなく、伊勢ケ浜部屋所属だったから、という事の様です。

富士山は静岡にある山ではあるけれど、縁起も良い日本を代表する山、“富士”が多くの四股名に使われるのは確かに自然なことでしょうね。

しかし静岡県出身力士には、この四股名は当然ピッタリと嵌ります。

飛龍高校、静岡県と伊勢ケ浜部屋は、そもそもとても相性の良い関係だったという訳ですね
(笑)

【公式】伊勢ヶ濱部屋ホームページ (isegahama.net)

まとめ

これまで幕内優勝もなく、横綱も誕生しなかった相撲弱小県の静岡県に、飛龍高校勢の活躍によって明るい光がさしてきています。

飛龍高校の相撲部員達が各種大会で成果を出す一方で、同校から伊勢ケ浜部屋に進んだ力士達がそれぞれ活躍。

熱海富士は2場所連続の優勝争いに加わり場所を盛り上げる。

幕内最軽量の翠富士は軽さのハンデをものともせず、今場所も勝ち越して幕内で番付を維持。

今年高校を卒業したばかりの聖富士は連続勝ち越しの後に早々と幕下優勝。

飛龍高校→伊勢ケ浜部屋勢の存在感がどんどん高まってきている感じですね。

史上最速優勝という記録達成の可能性まである熱海富士には、将来の横綱候補と期待する声も多く上がっています。

おかげでこれまで以上に大相撲をドキドキしながらも楽しめる様になった静岡県民、
来年の初場所以降も楽しみがいっぱいです。

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