浜松vs宇都宮餃子どっちがうまい?14種の宇都宮餃子を浜松市民がチェック!

浜松のグルメ情報

もはや全国的に有名になった「浜松餃子vs宇都宮餃子」の餃子消費量日本一争い。

浜松市民は「浜松餃子」などと特別に意識もしていなかったのに、急に「決勝の舞台」に引っ張り上げられてしまったみたいで正直最初はとまどっていた。

「浜松餃子日本一」の裏にあった市民の戸惑いと餃子愛
「浜松餃子日本一」の称号には浜松市民の中で当初戸惑いもありましたが、市民の餃子愛、多くの持帰り専門店、石松餃子などの人気店がひっぱり、「浜松餃子」のブランドはここ10年で全国に一気に広がりました。裏側から見た「浜松餃子」の実態をお伝えします。

けれど、最近はだんだんこの立ち位置に馴染んできて、やっぱり対決には勝ちたいし宇都宮餃子が気になる。

「宇都宮にはすごい餃子があるのか?」とか「宇都宮の方が美味しいのか?」とか、知らないだけに色々と考えてしまう。

そこで先日、ついに宇都宮へ。

実際に宇都宮餃子を実食してきた、自称浜松市民代表の渾身のレポートです。

「浜松vs宇都宮」餃子戦争

浜松市と宇都宮市が過去10年以上にわたり、「一世帯当たり餃子消費量ランキング」で抜きつ抜かれつの首位争いを繰り返してきたのは、もはや周知の事実。

2021年には宮崎市が初の一位と、二位浜松市/三位宇都宮市の争いに割り込んできたけれど、長年のライバル関係にある浜松vs宇都宮の構図は健在です。

ちなみに浜松も宇都宮も、「餃子の町」らしく「持ち帰り餃子」の文化が根付いていて、消費量アップに貢献しているようです。

浜松/宇都宮餃子の由来と特徴

浜松餃子も宇都宮餃子も、第二次大戦後の中国からの復員兵によって広められたと言われています。

日本の餃子の歴史は意外と古く、江戸時代には日本に餃子が伝来、初めて餃子を食べた日本人はTVでおなじみ黄門さま(水戸光圀)とのこと。

その後も餃子はあることはあったが、あまり一般的にはならなかったそうです。

しかし第二次大戦で大量に中国に渡った日本兵が、大陸から持ち帰ったレシピを使ったことで一気に日本人の間で人気となり拡がりました。

宇都宮餃子の特徴

宇都宮餃子は、厚手の鉄板で作る焼き餃子が主流。

皮が比較的厚めで、餡は白菜・キャベツと豚肉を中心に、全国2位の生産量を誇るニラなどが入っています。(浜松餃子よりも野菜の比率が高いようです)

また焼き餃子以外に水餃子もけっこう一般的に食べられている様です。

浜松餃子の特徴

円盤状に並べて焼く「円盤焼き」と真ん中に添えるゆでもやしは浜松餃子の代名詞。

この焼き方は、浜松餃子が屋台で始まり、省スペースでフライパンが使われたことによるもの。

浜松餃子の餡は多くは、キャベツ・玉ねぎの野菜に、豚肉のコクが味を引き出します。

野菜の甘さが引き立つあっさり味、何個でも食べることができる軽さです。

宇都宮の餃子テーマパーク「来らっせ」

宇都宮で餃子を実食したのは、宇都宮餃子のテーマパークとも言える「来らっせ」(”きらっせ”と読む)。

市内の中心地、メイン通りに面したMEGAドン・キホーテの地下1階にあります。

こういう町の中心地に餃子の施設を置き、とにかく「餃子」を宇都宮の町おこしに使おう、観光の目玉にしようという意欲が見てとれます。

残念ながら浜松にはこういう施設はないので、宇都宮の餃子にかける思いには素直に敬意を表します。

地下を降りて右手の大御所5店舗が入る常設店舗エリア、そこから少し離れて左手に日替わり店舗エリアがあり、違う形で面白い工夫がしてあります。

MEGAドンキの地下に来らっせ
常設店、日替わり店舗が左右にわかれる

常設店舗エリア

宇都宮最大の餃子ブランド「みんみん」に加え、「めんめん」「さつき」「香蘭」「龍門」の5店舗が入ります(当日は龍門が休業日でした)。

こちらはそれぞれの店舗の会計・給仕の人たちがいて、対応をしてくれます。

私が行ったのは平日の午後6時半近くでしたが、広いエリアにお客さんは二人連れが二組だけ。

4店舗あってこの入りでは「宇都宮餃子は大丈夫か?」とライバルながら心配になりました。

ここでは「みんみん」、「めんめん」の焼き餃子を一皿ずつ注文。

常設店舗はガラガラ、店員さんも手持無沙汰
宇都宮餃子の代表格「みんみん」

日替わり店舗エリア

常設展の空き具合に他人事ながら心配した後に訪れた、こちらは大盛況!

地元の仕事帰りの方や、家族連れが多い様子。

日替わりで入る店舗数は多いのですが、オーダーから会計まで一つのお店の様に運営されているので面倒はありません。

こちらが人気なのは、メニューを見てすぐにわかりました。

曜日ごとに替わるA盛り、B盛りがあって、それぞれ5店舗の餃子が2個ずつ盛られ、計10個の餃子を食べ比べしながら楽しめる。

A、B、両方頼めば10店舗の餃子を食べられます。

浜松市民「宇都宮餃子偵察隊」としては格好のメニューで、当然A、B両方を注文。

さらにオススメをお店の人に聞いて、通常の2~3倍の大きさの「彩花」の焼き餃子、「餃天堂」の緑色の水餃子もいただきました。

日替わり店舗エリアは盛況
壁には色々なお店の一押し餃子の写真
A盛り、B盛りの載ったメニュー
A盛り、B盛りを注文(食べかけですいません)
「餃天堂」の水餃子もおいしい(焼き餃子の中に入るとアクセントになる)

今回実食した餃子

【常設店舗】みんみん、めんめん

【日替わり店舗エリア】高橋餃子、ぎょうざの笑平、らーめん政宗、とりしょう餃子、寿限無餃子、宇味家、中国飯店、味一番、龍門、宇都宮ねぎにら餃子、彩花、餃天堂

宇都宮餃子を食べての感想

今回、一番注目していたのは宇都宮No.1と言われる「みんみん」の餃子。

宇都宮餃子と言えば必ず「みんみん」と名前が上がる有名店です。

すごく期待していき、真っ先に食べましたが…印象は「普通の餃子」。

もちろん美味しい餃子ではあるけれど、肉感は少なく、特徴を感じない。

「みんみんはここが美味しい!」をレポートしようとしていたので少し焦り、後でネットで調べたけれど、「美味しい」「コスパ最高」「並んだ」とかは書いてあっても、具体的にどう美味しいのかほとんど書かれていない。

正直、浜松のモチモチの石松餃子の方が美味しいと思う(宇都宮の皆さん、ごめんなさい。何しろ「浜松びいき」なので)。

他の宇都宮の焼き餃子も、それぞれ違う味を出しているけれど、浜松で食べ歩くのと似たり寄ったり。(「餃天堂」の水餃子は好みだったけれど)

でもふと考えてみれば、餃子はそもそも庶民の普段の食べ物だし、何か特徴をつけるよりも、そういう「普通」が大切なのかも。

「みんみん」を食べ慣れている宇都宮市民の皆さんは、本当に美味しいと思って食べているだろうし、浜松餃子を食べれば「普通だな」と思うのでは?

そんなことを考えた宇都宮訪問でした。

浜松vs宇都宮餃子対決 結論

いままで見たことも食べたこともない宇都宮餃子に対して、「宇都宮にはすごい餃子があるのか?」「宇都宮の方が美味しいのか?」と多少なりとも怖れの様なものを感じていたけれど…

宇都宮には怖れていた餃子の鬼も邪もいなかった!

宇都宮餃子も浜松餃子も美味しい

お店ごとの工夫もあって、宇都宮餃子のような浜松餃子もあれば、浜松餃子のような宇都宮餃子もある。

結局、「食べ慣れている地元の餃子を美味しく食べるのが一番!」というのが宇都宮遠征での私の結論!

これからはより安心して、浜松餃子を食べるようにしたいと思います。

【基本情報】「来らっせ」 本店

【営業時間】

<常設店舗>
月~金曜:11:00~20:30(L.O 20:00)
土・日曜、祝日:11:00~21:00(L.O 20:30)

<日替わり店舗>
全日:11:00~21:00(L.O 20:30)

<お土産コーナー>
10:00~21:00

【店休日】年中無休

【住所】栃木県宇都宮市馬場通り2-3-12
MEGAドン・キホーテ ラパーク宇都宮 地下1階TEL028-614-5388

来らっせ|宇都宮餃子会公式サイト|餃子の街 宇都宮でおいしい餃子を食べ歩こう。 (gyozakai.com)

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