こんにちは、カービーです。
現在放送中のNHK朝ドラ「舞い上がれ」は、福原遥さん演じる主人公の舞が実家の工場で苦労を重ねながら航空機部品作りに挑戦していく物語。
安全基準の厳しい航空機は部品作りでさえ困難を極めますが、完成機の開発ともなればその難易度は桁違い。
最近では20年もの歳月を掛けて国産航空機開発を進めてきた三菱航空機が事業を断念したことがニュースになりました。
そんな高度な技術の粋を集めた航空機にはロマンがあり、多くの人が憧れる存在です。
その航空機の世界を身近に感じることのできる施設が中部国際空港(セントレア)にあるフライト・オブ・ドリームズ。
現役バリバリのボーイング787ドリームライナーの開発一号機(実機)が展示され、航空機産業の技術や787の開発ストーリーなどが紹介されています。
飛行機好きにお勧め、期待以上の迫力に私も大興奮したフライト・オブ・ドリームズをご案内します。
フライト・オブ・ドリームズには1階に展示エリア、2階にカフェエリア
フライト・オブ・ドリームズは、中部国際空港(セントレア)の第二ターミナルに隣接して2018年10月に開業した、航空機や空港について学べる複合商業施設(一部エリアを除いて無料)。
1階のフライトパークには目玉となる世界最大の航空機メーカー、ボーイング社製の787初号機「ZA001」の実機展示と各種展示コーナーなどがあります。
2階にはアメリカの雰囲気を存分に醸し出しているおしゃれなカフェエリア。
シアトルテラス(シアトルはボーイング発祥の地)にはスターバックス(こちらもシアトル発祥)など16店の飲食店が雰囲気良く配置され、ボーイング787を見ながら飲食を楽しむことが出来ます。
◆フライトパーク(フライト・オブ・ドリームズ 1階)
営業時間:10:00~17:00
◆シアトルテラス(2階)
営業時間:10:00~20:00(*お店により異なります)
ボーイング787と中部国際空港には深い関係
ボーイング787は最新鋭の航空機
ボーイング787は従来の大型機並みの航続距離を可能にしつつ、燃費効率を20-25%向上させた革新的な飛行機。
機体構造の50%には炭素繊維複合材が用いられ(東レが大きく関わっている)、以前のものより客室幅を広く、天井を高く、窓も大きく快適な空間を確保しています。
そのボーイング787の中で最初に製造されたのがボーイング787初号機「ZA001」です。
中部国際空港はボーイング787の部品出荷基地
愛知県周辺エリアは日本の航空機部品製造の中心地となっていて、ボーイング787の部品の約35%はこの周辺地域で製造されています。
(三菱航空機の本社が愛知県に置かれたのもそうした理由によるのでしょう)
製造された部品はセントレアから大型貨物機のドリームリフターによって米国のボーイング最終組立工場に輸送されています。
世界に4機のみのドリームリフターが発着するのも日本国内ではセントレアのみ。
そんな繋がりの深さから787の初号機「ZA001」は飛行試験機の役目を果たした後、ボーイング社からセントレアに寄贈されました。
この初号機を中心とした観光施設としてフライト・オブ・ドリームズが開業することとなった訳です。
フライト・オブ・ドリームズ1階のフライトパークにボーイング787初号機と見学エリア
フライト・オブ・ドリームズ1階のフライトパークの中央に主役のボーイング787初号機「ZA001」がドンと鎮座しています。
その周辺には映像やパネル等で航空・空港について学べる「展示エリア」、遊具が設置された「キッズエリア」(0歳から12歳の子供向け)の2つのエリアがあります。
(有料になりますがフライトシミュレーターもあり)
展示エリアではボーイングの航空機の歴史、最新の航空部品や技術(軽量、高強度、エコな素材)の紹介、787開発ストーリーなどがパネルで解説されています。
実際の部品素材の展示などもあって、航空機(部品)の飛躍的な進歩の様子が良く理解できます。
フライト・オブ・ドリームズのボーイング787初号機は直に見て触れる
展示のメインは何といってもボーイング787の初号機「ZA001」。
機体は塗装も綺麗(たぶん再塗装したのでは?)で状態も良く、優美な機体をより美しく見せています。
大型の飛行機を間近に見て触るだけでも大興奮ですが、タイヤも翼もエンジンも、とにかくあらゆるものが大きく迫力満点。
メカニカル感溢れる機能美をじっくり間近に見て、どこを切り取っても絵になるカッコ良さに気分は上がります!
階段を上ってコックピット(運転席)内にも入ることが出来、たくさん並ぶ計器類や操縦機器をじっくり見ることが出来るのも楽しみです。
ボーイングストアは米国外初のオフィシャルストア
1階にある米国国外で初めてのオフィシャル・ボーイングストアにはアメリカ直輸入のボーインググッズに加え、ここでしか買えないオリジナルの品も多数ラインナップされています。
その中には本物の航空機部品を使った家具やオブジェといった、とても気になるものがたくさん並んでいます。
エンジン部品を使ったテーブルや翼の一部を使った長椅子、窓枠や機内サービス用のトレーなども販売されていて、飛行機おたくでなくても思わず気分が高揚してきます。
思わず欲しいと思ったものもありましたが、さすがの高額(数十万~百万円超)で残念ながら断念。
しかしマニア垂涎の品々は見ているだけで楽しいものばかりで、お店でこんなに興奮したのは久しぶりでした。
【ボーイングストア営業時間】 10:00~18:00
まとめ
中部国際空港のフライト・オブ・ドリームズは誰でも楽しめる航空アミューズメントパーク。
ボーイング787の美しい機体を間近で見て触れる、しかもそれが記念すべき一号機ということで私はついつい興奮してしまいました。
飛行機についての色々な学びの場もあり、飛行機好きは勿論のこと、機械もの好きは確実にハマるであろう楽しい空間。(多くの子供たちも喜んでいる様で幅広い人たちが楽しめる施設)
米国外初のボーイングストア、アメリカムード満点のシアトルテラスなどもあってとにかく見所満点で、最低2時間、お茶をしながら雰囲気も味わうなら3時間ほど必要だと感じました。
(私はフライト前の1時間の滞在で時間が全く足らず、説明パネルもしっかり見れませんでした)
航空便に乗るためでなく、フライト・オブ・ドリームズだけを目指してセントレアに遊びに行っても良いかも知れない、そんなことも思った満足度の高い施設でした!
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