いま、静岡ローカルの夕方ワイドTV番組、民放4社が競って面白い。
その筆頭格は静岡第一テレビの夕方ワイド番組『まるごと』でしょうか?
最近メキメキパワーアップ、全国番組と違ったのんびりした面白さがあります。
『まるごと』の紹介と、地方ローカルTV番組の健闘ぶりを”かなり”勝手に考察。
昔のローカル番組はしょぼかった
昔のTV番組では、中央と地方の格差はすごかった。
キー局は人気絶頂の芸人やタレントが出演、贅沢なセットに贅沢な演出で、子ども心にも輝いて見え、仲間の話題についていく為にも「見なくてはいけない番組」が多かった。
一方でローカル番組はしょぼかった。
地味目なアナウンサーがこぢんまりと地元ネタを伝える感じで、ちょっと“しょっぱい”感じ。
「おばあちゃんが見る番組」「漬物の臭いがしてくる感じ」であまり見る気がしなかった。
最近面白いローカル番組
ところが最近の(静岡)ローカル番組が面白くなってきました。
なにより見たい番組が増えてきました。
予算が少ないなりの面白い番組作りをしているし、「気の利いた工夫」が見られる。
テレビ東京が低予算・ズラシ戦略の番組作りで他メジャーキー局に対抗、存在感を増してきましたが、地方局はそれを更に低予算化した感じでしょうか?
MCとなるアナウンサーのレベルも上がった気がします。
各局のアナウンサーは全国から選抜され、たまたまキー局のアナウンサーになる人、地方局のアナウンサーになる人、見た目もスキルも昔の様に差はない気がします(ミスコンだとか芸能経験だとか誰かの子どもだとか、他の要素がキー局に入るには必要なのかも知れません)。
静岡ローカルへの全国区タレントの進出も番組に華を添えています。
昔、静岡ローカルに出てくるタレントは“既に終わった人”が多く、明らかな都落ち感がありましたが、最近はまったくそんな感じはありません。
東京や大阪からちょっと来るのに良い距離なのか、働き方が変わってきたのか、たくさんの旬のタレントが静岡でもTV出演する様になりました。
静岡第一テレビの夕方ワイド番組『まるごと』が面白い
静岡第一テレビの夕方ワイド番組『まるごと』(月曜日 – 金曜日の16:50 – 17:53)、ここにもたくさんのタレントが出演している。
飯尾和樹(ずん)が毎日出演、曜日ごとレギュラーで、みやぞん(ANZEN漫才)、丸山桂里奈、銀シャリ、インディアンス 、阿佐ヶ谷姉妹。
ほぼみんなロケでの出演ですが、それぞれ全国番組に出続けているタレントたち、個性があってやはり番組は華やかになります。
これに地元局のアナウンサーたちが絡む。
その一人が地元浜松出身、フリーアナウンサーの久保ひとみさん。
強烈なキャラクターの静岡No.1の人気アナウンサー。
52歳で一児の母、美人ではないが愛嬌があって、とにかく明るく見ているだけで元気が出る。
“軽妙なトークや多才ぶりから静岡の上沼恵美子”などとWIKIには書かれたりしているが、パワーは同等かそれ以上、そして上沼さんと違って怒らないから、よっぽど安心して見ていられます。
是非全国の人たちにも見てもらいたい!
地方番組への有名タレント出演は適当に力が抜けているのがいい!
地方ローカル番組x有名タレントの組合せがなかなか面白い。
私の好きな“ゆるさ”がタップリ詰まっています。
そもそも地方では激しい芸は受けない(年寄りも多い?)から、どぎつい芸能人は人選されないのでしょうか、ホンワカ系のタレントが選ばれがち。
さらにその上に “ゆるさ”が生まれる理由もあります。
タレント側からすれば、全国区でやっている緊張感は無い。
キー局出演時の「ここで受けなかったら明日はどうなる?」という不安感は、地方ローカル番組には無用。
多少適当にやっても大丈夫かな?(もしかしたらキー局の仕事の合間にするアルバイト感?)くらいに思っているかも知れないし、のびのびやっている感じがします。
TV局側の事情で言えば、スタッフは少ないし、準備もシナリオも大雑把(キー局に比べれば)。
おのずと進行はゆるくなるし多少のミスはご愛敬で、出演者側、TV局側、相乗効果(?)でみんな伸び伸びとできる。
適当に力が抜けている感じで殺伐した感じにはなりません。
この雰囲気が私は大好き(子どもの頃、水戸黄門を見ていたのと同じ安心感)。
私のお気に入り、ずん飯尾。
彼はゆるさが芸風だけれど、そのゆるさは『まるごと』に出ている時の方が、メジャー番組に出ている時よりも本領を発揮している気がする(ZIPなんかじゃまだ緊張感が見える)。
昔のローカルと比べたらしっかりと考えられた番組構成、必然的に出来上がったゆるい空気感(必死にやらなくていいんです!)、全部あわせてなかなかのレベルに仕上がって、今ローカル番組がホントウに面白いですね。
コメント