静岡初のプロ野球球団ハヤテ223誕生!どんなチーム?メンバーは?

静岡スポーツ

こんにちは、カービーです。

9月29日のプロ野球オーナー会議で、静岡市を拠点とする「ハヤテ223」の2024年シーズンからのウエスタン・リーグ参入が内定!

これにより静岡県に初めてプロ野球チームが誕生することになります!

影も形も無いところにいきなり新球団が誕生することで驚きはありましたが、

静岡でのスポーツ観戦の選択肢が増えるのは地元民にとってはありがたい。

今回は新たな体制となるプロ野球2軍リーグの形、新規参入をする「ハヤテ223」についてお伝えします。

プロ野球2軍リーグは現状12球団体制

これまでプロ野球の2軍リーグはイースタン・リーグウエスタン・リーグに分かれ、計12球団で実施されてきました。

全てのチームがセントラル、パシフィックの1軍球団のファームチーム

あくまでも1軍球団の戦力底上げ・強化が目的です。

一軍のセ・パ両リーグは各6球団からなる構成ですが、2軍リーグは少々不思議なイースタン7球団、ウエスタン5球団という配分。

2軍リーグは名前の通り日本を東西に分けてのチーム構成。

関東にチームが集中しているため、この中からウエスタン・リーグに振り分ける訳には行かなかった結果かと想像します。

サッカー、バスケットボールのプロリーグが球団数を全国各地に増やし、裾野を広げてきたのと違い、プロ野球の世界は非常に保守的で硬直的。

“野球の普及”などと言う概念は無いかの如くで、長年チーム数を増やすなどのことはしてきませんでした。

プロ野球2軍リーグ、2024年より2球団増

昨年後半頃からプロ野球2軍リーグのチーム増に関する報道が、噂も含めてポツポツと出ていました。

それが今年に入り徐々に具体化、ここにきて現実のものとなってきました。

NPBは「野球のすそ野を広げること」を目的に謳い、今年5月から2軍リーグに参加する新たな球団の公募を開始。

新球団の本拠地を現行12球団が拠点としている都道府県に置くことはできない、という申請の条件で3つの企業などが申請。

そして先日9月29日のプロ野球オーナー会議で、静岡を本拠地とする「ハヤテ223」と、新潟の「新潟アルビレックス・ベースボール・クラブ」の2球団が新たに参入することが内定しました。

新潟の球団は、サッカーJ1「アルビレックス新潟」の経営者らが発起人となり2006年に設立したクラブチーム。

独立リーグのBCリーグに所属し、以前はヤクルトの高津臣吾監督も指揮を執ったことがあるほか、プロ野球にこれまでに7人の選手を輩出するなど実績を重ねてきたチーム。

因みにアルビレックスはバスケットBリーグにも参加していて、統合的なプロスポーツへの取り組みを常々立派だなと感じていました。

一方で「ハヤテ223」は、これまで何の実態もない所から立ち上げる全くの新チーム。
(Jリーグの清水エスパルスが全くのゼロから球団を作ったのと同じパターン)

対象的な新規参入2球団の加盟により、2軍リーグは14球団に拡大します。

ハヤテ223の運営会社はハヤテグループ

ハヤテ223は、東京で金融業やベンチャー企業への投資事業などを手がけるハヤテグループを親会社とする新球団。

杉原行洋社長は1977年生まれの45歳、兵庫県神戸市出身の若き新進気鋭の経営者です。
(静岡県とは直接関係は無い方の様)

杉原行洋社長 杉原 行洋 – Hayate Group

東京大学を卒業しゴールドマン・サックス(超高収入で有名な世界有数の米国籍証券会社)にて株式トレーディング業務に従事。

数年勤務した後に、2005年で二十代の若さでハヤテグループを創業

その後AIや成長企業支援で新機軸で業績を拡大し、新聞・TVなどでも多く取り上げられる様に。

そして今回、ついにプロ野球球団を持つところまでになりました。

何故「ハヤテ223」は静岡だったのか?

新球団創設にあたり既存球団のある県には設置できないとされた縛り。
(既存球団の既得権確保?)

静岡県にはプロ野球の球団はなく、中日浜松球場横浜草薙球場でオープン戦・公式戦を年間数試合開催していた程度。

ハヤテグループが新球団の場所を検討する中で、既存球団がなく、経済規模が大きく、新幹線などのアクセスが良いことから静岡市に白羽の矢が当たりました。

静岡はかつてプロ野球選手を多く輩出(昭和の時代には都道府県別で6位、最近は12位へ低下)、野球熱が高かったことも影響したのかも知れません。
(最近はサッカーに押され気味ですが…)

静岡市側も球団の誘致活動を積極的に行っていたことから、7月にはハヤテグループ・静岡県・静岡市と3者で新球団創設に向けた連携協定を締結、今回の公募への申請という動きへ。

静岡を代表する富士山(223)を名称に取り入れて「ハヤテ223」とし、静岡市清水区にある清水庵原(いはら)球場が本拠地となりました。

清水庵原(いはら)球場 https://ihara-stadium.com/

ハヤテ223急ピッチでチーム編成進む

ハヤテ223は2024年シーズン開幕に向けて、急ピッチで組織固めを進めています。

監督・コーチ候補には静岡出身者の名前

監督・コーチには静岡出身の元プロ野球選手を中心に組織を固める方針。

杉原社長によると、

・最優秀救援投手を受賞したこともある静岡県出身の元プロ野球選手
・大リーグ挑戦者
・1千本安打を記録している打者
・最多セーブ王を獲得した選手

など、複数の候補者と交渉しているとのこと。

予想合戦の報道も盛り上がっており、

清水東高OBの元横浜監督、山下大輔さん
・静岡高OBで近鉄でセーブ王を5度獲得、赤堀元之さん
・静清高OBで日米でアンダースロー投手として活躍、牧田和久さん
・静岡商高OBでプロ通算1824安打の元近鉄、大石大二郎さん

などの名前が挙がっています。

最終的にどの様な首脳陣となるのか、今から楽しみです!

選手は育成メイン、プロ野球への人材供給を目指す

45人程度の選手構成については
「8割がNPB経験のない育成目的の選手、残り2割が元NPB選手と外国人」
とのこと。

県内選手を積極的に入れていくということで、県内の球児のモチベーションは相当高まっているのでは?

杉原社長曰く、「勝負にこだわりつつ、プロ野球に人材を輩出していきたい」と若手を育成して1軍球団に送り出すことを目指す様です。

早速11月3、4日には、本拠地の清水庵原球場で、戦力外通告を受けた選手らを対象にトライアウトを実施予定。

またドラフト指名から外れた選手や外国人選手らの獲得も進めるとのこと。

こちらもどんなメンバーとなるのか、大いに楽しみです。

まとめ

来年から14球団体制となるプロ野球2軍リーグに新規参入する、静岡市を拠点とする新球団「ハヤテ223」。

全く何も無いところから新チームを立ち上げるという大変さはあるでしょうが、

これまでプロ球団が無かった静岡県に新チームが出来ることに地元からの期待も高まります。

静岡県勢も多く参加するであろう新チームの首脳陣、選手の構成も楽しみ。

かつて高かった静岡県民の野球熱を再び盛り上げてくれる様な「ハヤテ223」の活躍に期待したいと思います!

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